ヒヤッとした感触で私はゆっくりと目を覚ました


「わりぃ、起こしたな」

「今、何時ですか?」

「もうすぐ夜の7時になるところだ」


夜の7時!?そんなに寝てたんだ………


「ごめんなさい………あと、大丈夫です
 ありがとうございました」


1人で起き上がって、立とうとすると頭がグラッときて
床にまた倒れそうになった


「だから、無理するなって」


春稀に支えられて、またベッドに戻された


「凛風の両親は?どうしたんだ?」

「アメリカに転勤しました。今は一人暮しです」

「なぁ、今日は一緒にいていいか?」


一人暮しのことを打ち明けると、衝撃的な一言が
返ってきた


「凛風を1人にしたらまた無理しそうだから」


そう言われると何とも反論がしがたい………