私の抵抗虚しく、晶は私のお母さんに連絡をとってしまった。

お母さんは慌てて学校まで迎えにきてくれて、私を車に乗せた後に晶と何やら会話をしている。

そして私の隣に乗ってきた。


「晶、なんで……」

「なんでもクソもねぇだろ。このまま帰ったってお前が心配で何も手につかねぇよ。俺も一緒に行くから」


ダメだよ、それじゃあ、バレちゃう。

私の病気が、バレちゃうよ。

しかし、私はもう体力の限界が来ていたのか、段々と意識が遠のいていく。

眠るように意識を失う寸前、晶が私の手をギュッと握り、


「大丈夫だから、ちゃんと一緒にいるから」


とずっと言葉をかけ続けてくれていた。