「どうしたんだ? 俺なんか行けないこと言っちゃったかな?」
 「違うの、うれしすぎて、ちょっと」
 「そうか、よかった」

 そう言って彼はまた微笑んだ。

 そして学校についた時、彼が私にある提案をした。それは、一緒に手をつなぎながら教室はいらない? と言うものだった。私はそんなの恥ずかしくて無理無理!! って断ったが、結局押しに負けて手をつなぐことになった。

 「ほら手」
 「う、うん」

 そして彼の手をつなぐ。暖かい男子の手だ。