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翌日目を覚ましたら頭が痛かった。
ビールを飲んだわけでもないのになんで。

と、思ったが、すぐに大泣きしてしまったことを思い出す。

洗面所で自分の顔を確認すると目が腫れていてとても外へ出られる状態ではないことがわかった。

どうせ今日出勤しても笑いものにされるだけだ。
仕事内容だって1度やったことを繰り返すだけだし、休んでもいいだろう。

そう思ってそのままベッドへ戻ろうとしたとき、ベッドに死神が座っているのが見えて美保は足を止めた。

「私今日は1日中寝てることにしたの。だからどけてよ」
つい、つよい口調になってしまう。

死神に責任があるわけではないけれど、今はそっとしておいてほしい。
「なかなかひどいことをされたみたいだな」