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裕之の反応は上々だった。

だけど会社員としてはやはりダメだったようで、偶然美保の姿を目撃してしまった食族の上司から呼び出しを食らっていた。

「私服は基本自由だけれど、会社へ来るときはそれなりの恰好をしてもらいたい」
と、誰もいない会議室で説教を受けるハメになってしまった。

上司からの説教を聞きながらも美保の心は満足していた。
一美のおかげで今度裕之と食事へ行くいことが決まった。

これは大きな進歩だ。
死神だって、きっと認めてくれるような大進歩!

そのデートのときに告白したり、されたりする可能性だってある!