が、その目がキラキラと輝いていることに気がついた。
「驚いたなぁ、橋本さんってそういう恰好もするんだね」

「え、あ……はい」
ぎこちなく頷く。

できれば今すぐにこの場から逃げ出してしまいたい。
が、今もまだ一美がしっかりと腕を掴んできているから逃げることもできない。

「すごくキレイだよ」
裕之の言葉に今度は美保が驚いて言葉を失った。

マジマジと裕之を見つめて、そのまま硬直してしまう。
「メークも服も似合ってる。素敵だね」

ほ、本当だろうか?
裕之に褒められた美保の心臓は一気に早鐘を打ち始める。

ドクドクと心臓が高鳴るたびに緊張感がましていくのを感じる。