頷く死神を見て、それじゃこの人は私を迎えに来たのかと納得する。
あまりにも顔色が悪い人だから心配したけれど、死神ならまぁ別に大丈夫なのだろう。

「そうですか、じゃあ、これから天国に行くんですか?」

「それは俺が決めることじゃない。お前はこれから7日ごとに閻魔様のさばきを受ける。それによって極楽浄土へ行けるかどうかが決まるんだ」

へぇ。
あぁ、なんだか昔読んだマンガでそんなようなことを描いてあった気がする。

人間って死んですぐに天国や地獄へ行くわけじゃないんだ。
結構たいへんなんだなぁ。

ぼんやりとそんなことを考えていると、死神が軽く咳払いをした。
少し落ち着いて見てみると、この死神さんすごくカッコイイかもしれない。

そこら辺のアイドルにも負けないような整った顔立ちをしている。
更に顔色が悪いのが肌に透明感をもたせていてすごくキレイだ。