会社にいるのに派手なワンピースを着ていて、それだけで十分変だ。
やっぱりこの服は全然自分には似合っていない。

そう思うととたんに脱いでしまいたくなってくる。
「ほら、グズグズしてたら時間がなくなるよ」

一美はそう言うとメーク道具を美保から強引に奪い取ると、勝手にメークを開始してしまったのだった。