翌日はメーク時間を考慮して30分早めに部屋を出ることになった。

その前に服選びに散々苦戦したけれど、ピンク色のタイトワンピースに上着を羽織って出ることにした。

服に合わせヒールのある靴を選んで外へ出ると、なんだか会社に行くような気分ではなくなってくる。

まるでこれから夜の街に出勤するような、そんな心持。
それにこの格好出歩いているだけで沢山の人の視線を感じる。

美保は恥ずかしさを感じてうつむきながら早足で駅へ向かったのだった。