そうか!
この服やメークを選んでくれたのは一美だ。

それなら本人に直接質問するに限る!
美保はさっそくスマホで一美に連絡を入れた。

『どうしたの美保。なにかあったぁ?』
さっき別れたばかりだからか、心配するような声が聞こえてきた。

「ちょっと聞きたいんだけど。買ってくれた服とかメークでどのタイミングですればいいのかな?」

『はぁ? そんなの会社に着てくればいいじゃん。どうせ制服に着替えるんだしさ』

やっぱりそういうことか!

でも自分みたいな地味な人間が突然派手な服を着て行ったら絶対に驚かれるし、心配もされてしまいそうだ。

『どうしたの。その服私が選んだんだから似合ってるって』