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「ふぅ、疲れた」

結局2時間ほど買い物をしてようやくアパートへ戻ってきた美保はそのままベッドへダイブした。

仕事終わりのショッピングという憧れていたことを経験したけれど、さすがに疲れてしまった。

ずっと着せかえ人形にされていたのだから、それも仕方のないことだ。
「どうした、なにがあった?」

驚いた声を上げつつ出現したのはもちろん死神だ。
死神はベッドに横たわる美保を見て本気でうろたえている。

「なんだか普段より血色がいいようだが……」
と、マジマジと美穂の顔を見てくる。

至近距離で見られるとさすがに恥ずかしくて飛び起きた。