「仕事? そんなものどうでもいいだろ。そんなもののために時間を戻したんじゃないぞ!」

ごもっともな言い分に言い返せなくなる美保。
だけど真面目な性格上仕事をサボってまで裕之に会いに行くようなことはできなかった。

物事は順序立ててちゃんとこなしていきたいタイプだ。

「あぁもう、仕方ないな。仕事はしてもいい。だけど絶対に今日中にもう少し進展させておくんだぞ!」

死神は自分の言いたいことだけ撒き散らずと、霧のようにその場から消えてしまったのだった。