なんて、思えている。

「心境の変化は褒めてやろう。だけどお前がここにいられるんのは一週間。そのうちの2日をすでに使ってしまったんだ」

「わ、わかってるよ……」

「わかってるならどうしてさっさと告白して付き合わない? 付き合うことができれば少しの間でも恋人らしいことができるんだぞ!」

恋人らしいことって、デートとかで手をつないだりキスしたりだろうか。
自分が裕之とそういうことをしている場面を想像してボッと一瞬で顔から火が出る。

「そ、そこまで望んでないよ! ただ気持ちを伝えるだけで十分なんだから!」
真っ赤な顔でブンブンと左右に首をふる。

そんな美保を見て死神はけげんそうな顔になった。
「付き合えるかもしれないのに、告白するだけでいいのか?」

「付き合える可能性なんて、ゼロだよ。だって相手は朝人気者だし」
もじもじと指先で遊び始めて美保を見て死神のこめかみに血管が浮き出てくる。