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「で?」

会社からアパートへ戻ってくると死神が出迎えてくれたので、美保は今日の成果をゆうゆうとして話して聞かせた。

「高野さんを見ることができたの!」

目を輝かせて自信満々に言う美保を目の前にして死神はなぜか呆れ顔だ。

どこか怒っているようにも見える。
「それだけ?」

「それだけってことはないでしょう? 同じ会社にいたって、会えない日もあるんだから」
美保がプリプリして言い返すと、盛大なため息をつかれてしまった。

なにかそんなに変なことを言っているだろうかと首をかしげていると、死神の目がつり上がった。
「そんなんで告白できる日が来るのか!?」

「そ、それは……」