ううん。
最近のコンビニおにぎりってのりにしっかり味がついてておいしいんだよねぇ。

特にA社のおにぎりが最高!

なんて思いながら食べているとどんどん社員たちが集まってきて、どんどん居場所がなくなってきた。

さ、そろそろ部署に戻ろうかな。

4人席しかない食堂で1人で座っている美保は、どう考えても自分が邪魔をしている気分になってそそくさと立ち上がる。

一応少駆動内をグルリと見回してみて裕之がいないかどうかの確認はしておく。
残念だけど今日はここにいないみたいだ。

仕事が忙しい人だし、もしかしたら部署で食べているのかもしれない。
それか、上司に誘われて外に食べて行っているのかも。

食堂を出るときにゴミを捨ててペットボトルに残ったお茶を手に持ったときだった。
聞き慣れた声が聞こえてきて視線を向けると、そこに裕之の姿があった。