憧れの裕之に告白しなきゃダメなんだよね?
と、思っても誰にも相談はできない。

とりあえず普段と違う行動をとるべく、美保は社員食堂へ向かった。

途中で立ち寄ったコンビニでおにぎりとお茶を買っている美保は普段は自分のデスクでご飯を食べる。

だけどそれでは裕之に会うことがないと気がついたのだ。

せっかく死神が用意してくれた時間なのだから、ちょっとは自分から行動しなきゃという気持ちで食堂のドアを開けた。

そこにはすでに数人の社員たちがいて、談笑しながらご飯を食べている。

美保は一番日当たりのいい席に座ってコンビニの袋からおにぎりを取り出した。

今日買ってきたのはシャケとこんぶのおにぎりだ。
口いっぱいに頬張るとのりの旨味が広がる。