そう言って死神が大鎌を見せてきた。
そこに写っていたのは会社へ向かっている同僚たちの姿だった。

『今週休みなしとかほんと疲れる』
『その代わりボーナスはずんでもらおうぜ』

なんて音声まで聞こえてきて美保は勢いよく起き上がった。
「せっかく時間を戻したのに無駄に使ったら意味がないだろ?」

「ってことは、今日も明日も?」
「仕事だ」

そんなぁ!!
美保は頭を抱えて叫びたくなるのをグッと我慢したのだった。