ジロジロ見てしまったことを怒れるかもしれないと思い、咄嗟に視線をそらせる。

しかし二人組は美保の前に立つと「お姉さんもしかしてひとり?」と、声をかけてきたのだ。

その顔には口に所狭しとピアスがつけられていて、見ているだけでこっちが痛くなりそうだった。

「あ、え……」
「どうせなら俺たちと一緒に回らない?」

鼻にいくつもピアスをつけている男の方が誘ってくる。
これってもしかしてナンパ!?

人生始めてのナンパだ!