近づかれるだけでドキッとするのに、一緒に眠るなんて考えただけで鼻血が出てしまいそう。

「なにを遠慮してるんだ。ここの金は自分で支払ったんだろう」

美保が遠慮シているのだと勘違いした死神は、美保の腕を掴んで強引にベッドの中へと引き込んだ。

そのまま布団をかけられて、身動きが取れなくなる。
美保の体はしっかりと死神に抱きしめられていて、ヒヤリとした体温を直に感じている。

「ちょ、ちょちょちょっ」

慌ててベッドから抜け出そうとするけれど、死神にガッチリボールドされてやっぱり動けない。

「さぁ、寝るぞ」
死神はこともなげにそう言ったのだった。