と、自慢気に言いながら下りてくる死神を唖然として見つめる。
今みたいにして眠っているなんてちっとも知らなかった!

もしかして天井から寝顔を見られていたんだろうかと思うと、頬が熱くなってきて、余計なことを考えるのはやめた。

「でも今日はベッドとやらで眠れそうだな」
大きめのベッドを見て死神がつぶやく。

それを聞いて思わず「えっ!?」と声が裏返ってしまった。
まさか、同じベッドで寝るつもり?

という言葉が喉から出かかるけれど、死神の好奇心に満ちた表情を見てしまうとなにも言えなかった。

死神は今までずっと天井で眠ってきて、ベッドで眠ったことがないのかもしれない。
それなら自分は床で眠ろうか。

と思うけれど、さすがに床に直接眠るのは難しい。