スッキリとした気分で会社を後にした美保は近くの公園のベンチに座って大きく深呼吸をした。

死神のおかげで湿ったれていた気分もいつの間にか消えている。
「ありがとうね、笑わせてくれて」

隣に座る死神へお礼を言う日が来るなんて思ってもいなかった。
「面白かったのはあいつのパンツだな」

死神は裕之のパンツ姿を何度も大鎌に映し出して眺めている。
「その映像は永久保存ものだね」

「もちろん。後世大切にする」
と、大真面目に頷くものだからまた笑ってしまった。

「でもどうしようかな。復讐も終わっちゃったし、あと2日なにをすればいいんだろう」
恋愛も、それに関する復讐も終わった。