それがおかしくてたまらない。
おかしくてたまらなくて、涙も止まらなくなった。

「あははっおかしい。最高! あははっぐすっ……ぐすっあははっ」

笑いながら泣いて、いつの間にか涙の方が多くなって、気がつけば子供みたいに大きな声を上げて泣いていた。

鏡にうつることのない死神がそっと寄り添ってくれているから、余計に涙がこみ上げてくる。

好きなのかもから始まった恋。
必死になっている間にいつの間にか本当に好きになった。

それなのに、こんなひどい結果になってつらくないわけがない。
だけどそんなことで泣いているんじゃないと自分でももうわかっていた。