「わー、鬼マネージャーでたー…」


「ちょっと、要!この女神マネージャーになんてことを…!」


「はいはいそこまで。実花、次進めるよ。」


「はいっ、涼介先輩!次、50×8いきます。…っと、その前に斗真、タイム落ちてきてる…ストロークのテンポもズレてるよ。」


「ん、了解。」


最近は、斗真のタイムがなかなか上がらないな。


ベストを出すのはそんな簡単な事じゃないけど…斗真はちゃんと努力してるのに、もう半年もベストタイムを出せてない…。



練習メニュー…少し変えた方がやっぱりいいかもなぁ。



そんな事を考えていると、2時間の部活なんてあっという間にいつも終わっている。


「斗真、お疲れ様!」


「おぅ、実花もな。」


「実花先輩、まーた斗真先輩だけー?」


「アホ!要は、練習怠けてたからお疲れも何もないでしょーが!」