食べ終えた食器を片しながらママにもう出るねと伝える。 「桜、お弁当は?」 「今日半日だけど作ってくれたの?」 ママは少しぽわぽわしてる。 「作ったわよ!せっかくだし持ってきなさい」 半ば無理やり押し付けられたお弁当を手に玄関をでた。 私の名前は安藤桜。 満開の桜が咲くこの時期に生まれたから桜と名付けられたらしい。 私は深呼吸して学校へと急いだ。 「桜おはよー!」