みゆはゆっくり目を開けた。

みゆの視界に廉也の顔が映った。

みゆはにっこり微笑んだ。

「今、ナースコールするから」

まもなく、担当医師と看護師が病室にやってきた。

「桂木さん、桂木みゆさん、わかりますか」

先生の問いかけにみゆはゆっくりと頷いた。

それからまもなく、みゆは起きあがれるまでに回復した。

「みゆ、赤ん坊を見にいくか」

「はい、連れて行ってください」

廉也とみゆは保育器のある部屋に向かった。

「小っちゃいですね」

「ああ、でも必死に生きようと頑張ってる」

「本当に」

「名前、決めないとな」

「はい」

廉也とみゆは病室で語り明かした。

そして、桂木廉斗と命名した。

「みゆ、これからが大変だが、よろしく頼む」

「こちらこそ、よろしくお願いします」

廉也はみゆと廉斗の幸せを誓った。

                  END