「みゆちゃん、体調はどう」

「大丈夫ですよ」

「それならよかった、必ず困った事があったら連絡してね」

みゆは頷いた。

夜になると、廉也が連絡をくれた。

「みゆ、変わりはないか」

「はい、変わりはありません、そうだ、すこしづつ食事が出来るようになったんですよ」

「そうか、きっと赤ん坊が早く食べ物よこせって言ってるんじゃねえか」

「そうですね」

みゆに取って、廉也との時間はとても大切だった。

ところが、急に廉也との連絡が途絶えたのだ。

(廉也さん、忙しいのかな)

一週間経っても連絡はなかった。

みゆは一緒にアメリカに行っている秘書の高城に連絡してみた。

しかし、やはり連絡は取れない。

みゆは東城氏のスマホに電話した。

「みゆです、お忙しいのにすみません」

「みゆちゃん、元気にしていたか」