信じられない、イケメンで若くてかっこいい社長が、アラフォーの冴えない私を抱くなんて、世の中がひっくり返っても起こらない出来事だと思う、そうだ、帰ろう、ここまでなら過ちで忘れられる、これ以上は駄目だよ、ゆかりさんに申し訳ない)

私は社長のマンションから逃げ出した。

どこをどう歩いたか全く覚えていない。

自分のアパートに着いたのは、もう朝方だった。

それから私は爆睡した。

朝方俺はベッドにいるはずのみゆがいないことに気づいた。

「みゆ?みゆどこだ?」

俺は愕然とした、まさかみゆが帰ってしまうなんて……

(またかよ、なんで俺の言うことは信じて貰えないんだ、遊びじゃねえのに)

いつもの俺ならあっさりと諦めていた。

しかしみゆへの愛は違っていた。

俺はみゆとの連絡用にスマホを購入した。

俺は月曜日が待ち遠しく、みゆへの愛がより大きくなった。

月曜日がやってきた。

私の中では社長との一夜はリセットされ、過去の出来事として処理しようと脳が働いていた。