…やはり、ここは俺の当初の計画を実行するしかなさそうですね。
「そんな…。一体、どうすれば…」
途方に暮れるセルテリシア。
青ざめた顔で、ぶるぶると震えている。
やれやれ。俺が泣かせたみたいじゃないですか。やめてくださいよ。
俺はベッドで女を啼かせるのは得意ですけど、泣かせるのは好きじゃないんですよ?
「…セルテリシアさん。あなたは、部下を全員首実験して、『ローズ・ブルーダイヤ』を盗んだという部下を見つけてください」
「えっ…?」
「そして、見つけたらすぐに、『青薔薇連合会』に…俺達のもとに連れてくること。それから、今回の任務でかかる全ての諸経費を負担すること。それが条件です」
「じょ、条件…?何のことですか?」
嬉しいお知らせですよ。あなたにとってはね。
「おい、ルレイア。どういうことなんだ?」
俺の意図を図りかねたルルシーが、横から口を挟んできた。
しかし、分かっていないのはセルテリシアとルルシーだけだったようで。
「ふむ、成程…。やるんだな、ルレイア先輩」
「さすがルレイア師匠。相変わらずやることが派手ですねー」
ルリシヤとルーチェスは、すぐさま俺の意図することに気づいたようだった。
さすが。分かってますねぇ。
「おい、お前ら。また自分達だけ先に理解して納得してるんじゃない。俺にも教えろ」
「簡単な話ですよ、ルルシー。カミーリア家は、まだダイヤの紛失に気づいていない…」
この厄介な宝石に手を出してしまったのは大問題だが。
しかし、まだバレていないのなら、やりようはある。
「だったら、気づかれる前にもとに戻すしかないでしょう?」
カミーリア家の馬鹿共が、ダイヤの紛失に気づく前に。
ダイヤを、カミーリア家の宝物庫に…本来あるべきところに戻す。
何事もなかったように。「私ずっとここにいましたよ?」と言わんばかりに。
『青薔薇連合会』の名誉を損なうことなく事態を収拾させるには、もうこれしかない。
そこで、このルレイア・ティシェリーが骨を折ってあげようと言うんですよ。
「そんな…。一体、どうすれば…」
途方に暮れるセルテリシア。
青ざめた顔で、ぶるぶると震えている。
やれやれ。俺が泣かせたみたいじゃないですか。やめてくださいよ。
俺はベッドで女を啼かせるのは得意ですけど、泣かせるのは好きじゃないんですよ?
「…セルテリシアさん。あなたは、部下を全員首実験して、『ローズ・ブルーダイヤ』を盗んだという部下を見つけてください」
「えっ…?」
「そして、見つけたらすぐに、『青薔薇連合会』に…俺達のもとに連れてくること。それから、今回の任務でかかる全ての諸経費を負担すること。それが条件です」
「じょ、条件…?何のことですか?」
嬉しいお知らせですよ。あなたにとってはね。
「おい、ルレイア。どういうことなんだ?」
俺の意図を図りかねたルルシーが、横から口を挟んできた。
しかし、分かっていないのはセルテリシアとルルシーだけだったようで。
「ふむ、成程…。やるんだな、ルレイア先輩」
「さすがルレイア師匠。相変わらずやることが派手ですねー」
ルリシヤとルーチェスは、すぐさま俺の意図することに気づいたようだった。
さすが。分かってますねぇ。
「おい、お前ら。また自分達だけ先に理解して納得してるんじゃない。俺にも教えろ」
「簡単な話ですよ、ルルシー。カミーリア家は、まだダイヤの紛失に気づいていない…」
この厄介な宝石に手を出してしまったのは大問題だが。
しかし、まだバレていないのなら、やりようはある。
「だったら、気づかれる前にもとに戻すしかないでしょう?」
カミーリア家の馬鹿共が、ダイヤの紛失に気づく前に。
ダイヤを、カミーリア家の宝物庫に…本来あるべきところに戻す。
何事もなかったように。「私ずっとここにいましたよ?」と言わんばかりに。
『青薔薇連合会』の名誉を損なうことなく事態を収拾させるには、もうこれしかない。
そこで、このルレイア・ティシェリーが骨を折ってあげようと言うんですよ。


