まぶたを閉じていると、長い睫毛がいっそう強調される。

綺麗だなぁとしみじみ思いながら寝顔を見つめていると、不意にぱちりと目が開いた。


「わっ……」

「おはよ」


藍くんがいたずらっぽい笑みを唇にのせて、わたしの目を覗き込んでくる。


「お、起きてたのっ……?」

「うん、まぁ。なににこにこしてたの」

「なんだかわたし、すっごく愛されてるなぁって……」


言いながら、頬が勝手に緩んでしまう。