「ん……」


まぶたを刺激する陽の光に、わたしは朝の到来を知った。


重い目を開けば、藍くんに抱きしめられたままでいるということに気づく。


昨日の夜、「一緒に寝るか」という誘いもありわたしの部屋で一緒に眠ってしまったのだ。


隣を見れば、すーすーと耳をそばだてないと聞こえないほどのボリュームで眠っている藍くんの寝顔がある。


こんな近くに、手を伸ばせば触れられる距離に、大好きな藍くんの寝顔があるなんて。