藍くんの視線から逃げるように顔を逸らす。

けれどそんな些細な抵抗は、顎を掴まれ、無効化する。


「だめ。由瑠の全部が見たい。全部見せて」


藍くんの前に、真っ赤な顔がさらされ、瞳にじわりと涙が滲む。


「……なっぁ、ぁうぅ……」

「……頭おかしくなりそう」


そんな囁きが聞こえたかと思うと、喰らいつくような激しい口づけが、わたしの唇を奪った。