だから胸の奥に潜んでいた本心も、するすると声になってこぼれてしまうんだ。


「でも触れたかったんだよ、ずっと。わたし欲張りだから、藍くんをもっと近くに感じたい……」


すると藍くんの瞳に光が灯った。

仄暗く、熱情を帯びた光が。


「そんな煽んな。なにされてもいいって言ってるようなもんだぞ。本気で襲うからな」


そう言ったかと思うと、逃げさせまいとするように両手を頭の上で拘束される。

そしてパジャマの開けた胸元に藍くんが顔を伏せ、鎖骨から首筋にかけてキスの雨が降ってくる。