「由瑠といると調子狂うことばっかだよ。押し倒してめちゃくちゃにしそうでこらえてた」


藍くんがそっと手の甲で頬を撫でてくる。

その仕草からは、愛おしさが感じられて。


「由瑠のことはちゃんと大切にしたいから。この前、のぼせたし」

「うぅ……、ごめん……」


やっぱりわたしのせいだったんだ。

嫌われたのかもってほんの少し……ううん、本当はとっても不安だったから、藍くんがわたしのことを気遣ってくれていたんだと気づいて、安堵からか目の奥がじんと熱くなる。