「じゃ、俺も風呂入ってくるわ。由瑠はそろそろ寝ろよ」


藍くんがテレビを消し、ソファーから立ち上がろうとする。


まずい……!

藍くんを引き留める理由がなくなってしまった。


こうなったら、ついに瑛麻ちゃん秘伝の"あれ"を発動しなければ。


藍くんの腕にしがみつき、上目遣いで見上げる。

ボディータッチと上目遣いのダブルパンチ。そして。


「藍くんに、み、ミダされたい……の」


必殺(?)の決め台詞。