「ひょえ~。ゆるるんの彼氏、今日もすっごい人気じゃない」
「う、うん……」
あんなにかっこよくてモテモテな人がわたしの番の相手であり彼氏なんて、やっぱり信じられないな……。
わたしなんて、とろくてドジで、バスケットボールを顔にぶつけているようなだめだめな彼女なのに。
「っていうか、あれ? 藍先輩、こっちに向かってきてない?」
「え?」
あれ、本当だ。
瑛麻ちゃんの言うとおり、藍くんがこっちに向かって歩いてきてる気が……。
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