「ぁ、いくん……」 「噛ませて、俺に」 そう言って藍くんは恭しくわたしの手首をとると、その内側にキスを落とした。そして。 「言っとくけどプロポーズだから、これ」 熱っぽくも直向きな眼差しで、そう告げた。 「え……」 「俺の全部やるから、由瑠を俺にちょうだい」