一方、突然現れた藍くんに、おばさんとおじさんは不信感MAXで。


「だれだ、君は」

「この子の知り合い? 今、身内で大事な話をしているの。後にしてちょうだい」


すると藍くんは、それを鼻で笑い飛ばした。


「身内? 笑わせんな。いつあんたらがこの子のことをそんなふうに扱ったかよ」

「なっ……」


たじろぐふたりに、藍くんは強い眼差しで畳みかけた。


「この子はあんたらのものじゃない。俺のものだ」


どきんと心臓が揺れる。


藍くん……。

だめだよ、そんなこと言われたら、また離れられなくなっちゃうよ……。