そしておかゆが出来上がった頃、藍くんが再び目を覚ました。


「ゆる? なにしてんの?」

「あ、藍くん、起きた? おかゆ作ったんだけど、食べられそう?」

「ゆるが……?」

「うん。レシピを検索して作ったから、きっと味は大丈夫なはず……!」


すると藍くんがもぞもぞと身体を起こした。


「……食べる」


弱っている藍くんは、ガードが緩んでいるからか、不謹慎だけどなんだか可愛くて。

わたしは少しお姉さんになった気持ちで、キッチンからおかゆを運ぶ。