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「パーティーへ行かないか。」


その誘いは突然のことでした。


「パーティーですか?」


驚いた少女は聞き返します。


「言葉の通りだ、お前を連れて行きたい。」


まっすぐな王子様の言葉に、少女は素直に喜びました。


以前の少女なら、絶対に断っていたはずのお誘いでした。

どうしたって、身分が違いすぎる。

私なんかと一緒にパーティーへ言ったら王子様が馬鹿にされてしまう。

迷惑をかけてしまう。

そう思ってしまうから。


だけど、王子様に優しくされ続けた少女は、素直に嬉しくなっていました。


それに、王子様と一緒に過ごせる時間は大切にしたいのです。

王子様のことを好きになってしまったんだから。


「はい、喜んでお供致します。」


その言葉に王子様は嬉しそうに微笑みました。


「実は、ドレスが用意してあるんだ。絶対に似合うと思う。

それを着て明日、王家の広場に来てくれるか?迎えに行くから。」