「はあっ…はあっ…はあっ…」

「よしよし、大丈夫だからね。
ゆっくり吐いてー。」

「はあっ…はああっ…はあっ、はあっ…はあ…」

「大丈夫。俺がついてるから。」

「はあ……はあっ、はああっ…はあっ、はああっ…はっ…はあああっ…」

しんどい。

今はその言葉に尽きる。

「上手にできてるじゃん。
その調子でゆっくり吐いて」

「はあはあああっ…はあああ…はああっ…はあああっ…はああ…」

だんだんと呼吸が戻ってきたのがわかった。

「手ー痺れてる?」

こくん、と首を縦にふると、先生は私の痺れて小刻みに震える手を優しく抱みこんでくれる。

「せんせ…ごめ…じゃなくて、助けてくれてありがと…」

「そう、それでいいの。」