「日向さん、ちょっと動こうか。抱えていい?」

「…はぁ……はあ…はあ…はあっ…」

やばいやばいやばいやばい…。

何で今過呼吸に…。

「恋衣!?」「恋衣ちゃん…!」

心暖とつむちゃんの声もしてきたけど…私はひたすら呼吸をするのに必死だった。

「はあ…はあ…はあ…はあ…はあ…はあ…」

「大丈夫だからね。
 落ちついて。
 ゆっくり吐いて。」

呼吸の仕方がわからなくなって、先生の言葉も何も入ってこない。

更に強く意識の糸が引っ張られる。

「はあ…はあ…はあっ…はあっ…はあっ…」

も…だめ…死んじゃう…。






私はそのまま意識を飛ばした。