「私は次女の南月」

あ、だからなっちゃんなのか…。

「長女の千月と申します~?」

何故に疑問系!?やっぱ天然入ってんな……。

「…三女の…流月…だよ…」

最初の挨拶から一言も喋って無かったこの娘が末っ子ね。

よし、おぼえた。

けど………何故ウチに?

「……で、その天龍院家の三姉妹の方々がウチに何の用ですか?」

「とりあえず、上がらせてくれない?春とはいえ、風が寒いのよ」

「あ、確かにそうですね。どうぞ」

南月さんの言葉に納得し、とりあえず中に入ってもらう事にした。