「いやまぁ、押すタイプではあるけど、モタモタして他の奴に取られて後悔したくないってゆーか。」

「ふーん。あ、ミッチーの家あのレンガの柄の家…」





ヴーっヴーっ

と、手に持っていてスマホが震えてミッチーかな?と画面を覗くと、





08084******
知らない番号。




知らない番号?




知らない番号!?




まさか!





『もしもし!?』


勢いよく通話ボタンを押していつもより大きな声で出てしまう。


『よう。また悪いことしてんのか?』


『……まーちゃん…。遅いよぉ。』




毎日毎日
肌身離さず持っていたスマホ。

ずっと聞きたかった声
待ってた
ずっと待っていた電話




ずっとまーちゃんを待っていた。