「いってえ…っ!!なんで俺だよ絃織さん…!!おい絃っ、おかしいだろこれ……!」
「んー…、シロの動機には共感して感動してるっぽいんだけど、危ない場所に足突っ込んだことに対してはキレてるっぽい。その結果、佳祐をシバく…と」
「はあ!?不器用かよ意味わかんね───いてえ…ッ!!なんで2回も…!?」
「クソうるせえから」
「クソ理不尽…ッ!!」
僕は許されないことをした。
僕はタブーな領域に踏み込み、2度と出られないくらい浸かりすぎてしまったんだ。
「シロ、私とひとつだけ約束して」
そして動いたのは絃姉だった。
押さえ込まれる僕の前にくると、昔のようにしゃがむ。
「今回のことが終わったら、このひまわり園に帰ってくること」
「……僕はもう…、帰れない…」
「いーからウダウダ言わないの!ぜったい帰ること!…私たちにここまで動かさせたんだから、ノーはナシだよ?」
「…ちがう…、そうじゃない、あの街は僕が思っていた以上の場所だったんだよ……」
「だから、シロ」