それに処女だから嫌だなんて言う男性なのだとしたら、すぐに別れればいい。
そんな男に処女をあげる必要はないと。

そのとおりだなと美加も納得した。
だけど、この年齢で処女とはやっぱり言い出しにくかった。

「行きましょう」
美加は気を取り直して、歩き出したのだった。