その行為に深い意味など無いことがどこか悔しく感じられるくらいだ。
「もう、大丈夫です」

そう言われて視線を戻すと、なににも包まれていない美加の足が目の前にある。
妙な気を起こしてしまう前にさっさと終わらせないと。

大翔は包帯を見つけたときに同時に見つけていた湿布をまず美加の足に貼り付けた。
ヒヤリと冷たい感触に美加が「んっ」と小さく声をもらず。

ゾクゾクする声に大翔は思わず手を止めてしまいそうになる。
ただでさえ、足を大きく開くという危うい姿勢になっている美加。

必死にスカートを抑えて下着を隠して、だけど顔は真っ赤になっているのが可愛くて仕方ない。
大翔は自分が妙な気を起こしてしまう前に、素早く包帯を巻き付けて行ったのだった。