そのまま包帯をまこうとしていた大翔の手が止まった。
美加はストッキングを履いているのだ。

この上から包帯を巻いて良いものかどうか悩んだらしい。

それを察した美加は「少し、向こうを向いていてください」と告げると、自分のスカートの中に両手を差し入れた。

ストッキングをゆびに引っ掛け、スルスルと下ろしていく。
そのかすかな音が大翔の耳朶をくすぐり、不覚にも心臓が大きくはねた。

今までだってこのくらい大胆にアピールしてくる子はいた。
だけど大翔の中で美加は違った。

他の子とは違って純粋で、まっさらなイメージがある。
その美加は今自分からストッキングを脱いでいる。