「…翔ちゃん」
「…手嶋ちゃん」
な、な、なにこれ??
私の目の前に新堂先輩と田中先輩。
「どっちか選んでくれるかな?」
…えっ!!?
「俺と要、どっちがいい?」
…ど、どういう事!!?
「俺だよね?翔ちゃん?」
「要といるより俺といた方がいいよ?」
そう言いながら田中先輩は、私の手を握った。
「はーちゃん、触んないでくれるかな?」
田中先輩とは、逆の手を新堂先輩に握られた。
「放しなよ、要」
「はーちゃんこそ」
ぎりぎりとお互いに私を引き寄せ合う。
なにこれ??
てか……
「痛いーーーー!!!!」