ついて着てしまった。

いや、食べ物に釣られてしまった。
だって、新堂先輩はズルい。まるで私の大好物を知っていたかのように…


「ケーキの食べ放題の無料券あるんだ!」


ケーキを食べ放題で、しかも無料っ!!!?

誰もが絶対尻尾振って行くでしょ!!?



「ケーキ食べたら帰りますから!!」



私の発言にクスッと笑う新堂先輩。


何だか恥ずかしくなって俯くと新堂先輩は、私の手を取った。



「沢山食べなよ?」

「…っ!」




今頃、気付いたんだけど…
多分、この新堂先輩はモテる人だなって思った。






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