「偉いね、翔ちゃんは」


そう言いながら、ずっと私の頭を撫でてくる新堂先輩。


あの後、二人が歩いていく姿をずっと見ていた。

その時、隣にはずっと新堂先輩がいた。


ふっと思った事がある。


もしかして、今日部活からずっとあの場所に居たのは、一人にさせないため?


考え過ぎかもしれない。


でも、思い当たる点が有った。      



チラッと横目で新堂先輩を見ると目があった。





「美味しい物でも、食べようか?」




「えっ!?」


「ほら、いくよ!_」




驚く私の意見なんてお構いなしに、新堂先輩が歩き始めた。